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嶋野が帰って俺だけになった暗いフロアは随分寒々しく感じた。
1人の方がほっとするって、なんだろうな。
誰かといるといつもどっかに違和感があって、消耗してしまう。
みんなと同じ、にはなれないともうとっくに諦めているはずなのに、
ここにきてまたその問題が頭の中を占拠する。
それから20、30分くらいしたところだろうか。
そろそろなんとかなりそうかな、と伸びをしていると、
誰かがフロアに入ってくるような音がした。
守衛さんだろうか。
振り向くと、嶋野がいた。
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