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「俺、こいつと帰るから」
そう言って蓮は私を見る。
そして
「凜音、行くぞ」
と言って歩きだす。
いつもこうだ。
私よりかわいくて…
私より話しやすくて…
私より仲の良いあの子が帰ろうと言っているのに
蓮は私と一緒に帰る。
後ろでこちらをじっと見ているあの子を置いて
私達は歩きだす。
あの子と帰った方が楽しいだろうに
いつも話してるあの子がかわいそう
…とは思うけど
心の中では喜んでる私がいた。
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