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頭を撫でられるなど幼い時ぐらいのものだと思っていたので、
恥ずかしいやら、
嬉しいやらで、
顔が真っ赤になってしまったのを今でも覚えている。
そんな出会いがきっかけで、
ひばりと麻斗は、
親しき先輩後輩となったのだが。
あれから約一年。
一つ歳上だった麻斗は、
ひばりにとって良き先輩であり、
良き友人になった。
麻斗も後輩のひばりを可愛がってくれて、
こうして仲間の一人として遊ぶのが当たり前のような関係になっていた。
男の麻斗に一目惚れをしたひばりは、
それまで同性をそういう目で見たことがなかったこともあり、
初めは自分の気持ちに戸惑った。
今までの決して短くない人生、
女の子こそが恋愛対象として当たり前だという自分の価値観が、
麻斗との出会いで大きく揺るがされたのだ。
もちろんそれまでも誰かを好きになることはあったが、
それは全て女の子だった。
だから、
麻斗に対しては、
同性として自分にないものを持っている故に、
尊敬や、
憧れという感情が先行した結果だと考えたこともあった。
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