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誰かを好きになる、
それだけのことが、
こうも気持ちを明るくしてくれるものだったとは。
話さずとも一目姿を見るだけで胸がどきどきと鼓動し、
他のことに集中できなくなる。
麻斗のことばかりに意識が向き、
他のことなどどうでも良くなる。
全てが、
麻斗でいっぱいになった。
そんな毎日が、
ひばりにとっては、
とても楽しくて仕方がなかった。
一人で心細かった大学生活も、
麻斗のおかげで全てが変わった。
ひばりにとって、
麻斗が全ての中心になった。
麻斗と一緒にいられるだけで楽しくて、
どきどきして、
幸せだった。
彼と共に過ごせるこの時間が、
一生続くのではないかと、
そんな風に期待したこともあった。
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