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ひばりは男で、
麻斗も男だ。
だから、
恋人同士になれるなんて思っていなかった。
ただ、
彼が友人としてひばりに優しく接してくれる度に、
どんどん気持ちは膨れ上がり、
勘違いしていたのだ。
彼も自分と同じく、
ひばりのことを、
好きなのではないかと。
一緒に遊んで、
一緒に笑い合って、
少しずつでもひばりのことを好きになってくれたかもしれないと。
そんな勘違いを打ち壊すかのように現れた、
可愛らしくて麻斗にお似合いの彼女。
彼女の存在が、
ひばりは憎らしかった。
麻斗と、
彼女のことを考えると、
夜も眠れない日が続いた。
早く忘れなくては、
彼女ができることは当たり前のことだと、
何度も自分に言い聞かせた。
麻斗とひばりは仲が良いが先輩後輩、
先輩に彼女ができたのは喜ばしいことだと、
早く笑って応援してあげられるようになろうと、
必死で過ごしてきた。
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