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そうだろうっと言う麻斗に、
ひばりはこくんっと首を縦に振った。
そんなひばりの態度が面白かったのか、
麻斗は声をだして笑いながらひばりを上から下まで眺めた。
そして。
『──俺、
南麻斗ってんだ。
お前は?』
『の、
野上ひばりです』
まさか自己紹介をされるとは思わなかったので、
慌てて名乗る。
そして、
南麻斗という名前を絶対に忘れないように胸に刻む。
大学に入って良かったと、
この時ほど思ったことは無かった。
麻斗は相変わらず、
優しい笑みを浮かべてひばりを見下ろしている。
そして。
『ひばり、
か。
可愛い名前だな。
──ま、
これも何かの縁だろ。
これから仲良くしようぜ。
ひばりちゃん』
『っ、
ちゃんづけは止めてください!』
ぽんっと、
ひばりは麻斗に頭を撫でられた。
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