7人が本棚に入れています
本棚に追加
境内裏の公園で芽衣とお絵かきして待っていると
壮真が帰ってくる。
壮真も芽衣も兄の血を引いている。
絵を描くのが大好きで、
貴子の隣でずっと書いていたりする。
まあ、壮真の方は
飽きてしまって、駆け回り出したりするのだが・・・
それでも、その年頃の子どもとは思えないほど
ジッと出来るし、夢中で絵を描いている。
貴子もスケッチをしながら、2人に付き合う。
壮真が覗き込んできて、不貞腐れる。
「・・・貴子ねぇ、すごいや・・・
・・・・・・・・・俺なんて、こんなんしか・・・」
悔しそうな顔をして、
壮真は今まで書いていたスケッチを放り投げる。
最初のコメントを投稿しよう!