始まりの0

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始まりの0

果敢に立ち向かって行った皆、そして人を守るために命を投げ出した頼人にこの小説を捧げる。 ー2002年、最後の言葉を残す。 プロローグ 始まりは、1991年の冬だった。関東のとある盆地を稀な大雪が街を覆った。 俺はそこに住む中学生であった。 2日もすれば、除雪などによる混乱も終わった。とはいえ、まだ道の端には雪の塊が多く積もっていた。 それを使って、あの時の友達とともに雪合戦や、小さい雪だるまを作ったりした。今となっては、それが最後の思い出。 物語は、第1の事件の3日前に遡る。
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