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玄関に入った時、ふと左に気配を感じた。
首をそちらに向ける。
「気のせい…」
目の端に、人のような影が映った。
「誰だ!」
すぐさまSIGを向ける。
「待ってく…」
そう聞こえた気がしたが、あくまで聞こえた…そう。それだけだ。
考えてみると、誰だ、では無い。ゾンビか!だ。
少し笑った気がした。角から出てきた奴の頬が。
引き金を三回引く。しかし、奴には当てない。
さっきの奴の笑みが怖い。まるで、お菓子を見つけた子供のように、純粋だが油断ならないような感じがした。
そのまま、俺は理科室に逃げた。
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