探索の4

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玄関に入った時、ふと左に気配を感じた。 首をそちらに向ける。 「気のせい…」 目の端に、人のような影が映った。 「誰だ!」 すぐさまSIGを向ける。 「待ってく…」 そう聞こえた気がしたが、あくまで聞こえた…そう。それだけだ。 考えてみると、誰だ、では無い。ゾンビか!だ。 少し笑った気がした。角から出てきた奴の頬が。 引き金を三回引く。しかし、奴には当てない。 さっきの奴の笑みが怖い。まるで、お菓子を見つけた子供のように、純粋だが油断ならないような感じがした。 そのまま、俺は理科室に逃げた。
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