別れの5、集いの6

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地図を見ながら、考えをまとめる。まずは登山口への道の安全を調べなければならない。 地図を確認した後、俺はSIGをローレディに構えた。 歩き始める。しっかりと、しかし少し哀しみの表れている歩調で… 嘉瓜通り、と言う信号の標識が、傾いた電柱に外れかけながらばたばたと動いていた。 熱気のような風は、燃えさかる家屋から吹くものだった。雪が溶けた水たまりも、蒸発しつつある。 俺は、半壊した家からナップサックと手ぬぐい、缶詰と缶切りを借用した。 ガスを充満させて火をつけ、自殺したのであろうか…消し炭のような焼死体が3体あった。半壊したのも、それが原因だろう。 「…みんなは、こんな風に自殺したりしてしまうのかな…」 炭化した小さい子供の死体を見ながら呟いた。 「…絶対…ならないでくれ!生き延びて…また、会いたいから!」 片膝をついていた俺の体が震えた。立ち上がって、顔に手ぬぐいを巻きつけた。持ちきれないものはナップサックにつめた。
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