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俺は、思い直して女子達のいる家に戻ることにした。
半壊した家を通り過ぎた時、ふと、大きな揺れを感じた。振り向くと、登山口とのび太を隔てるように5mも幅のある溝ができていた。
「な、なんだ…」
そう言う暇もなく、溝から道路に亀裂が走り始めていた。
崩れることを察したのび太は、とにかく広い道を通りながら、亀裂から逃げた。その後、後ろで崖崩れのような音が聞こえた。
「さっきの登山道には…行けなくなっちまったのか…」
先ほどの笑顔は、もう消えていた。
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