別れの5、集いの6

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夜子の家では、持ち寄りの非常食や家にある食材を使った料理を食べた後、明日の行動について計画を立てた。今度は、分裂する事もなく、藁半紙に案がどんどんと書かれていく。 「これでいいだろう。」頼人が、一つの案を指した。 ・明日の朝、学校の非常電話用回線を使ってSOS。 「ほんとに変わったのね、心構え。」花園が、コタツに片肘をついて言う。 そして、今日は一旦寝ることにした。男子は居間で、女子は二階の聖奈の部屋で寝ることになった。俺たちは、花園が毛布などを取ってくるのを待っていた。 「びっくりしたよ。ここの近くに断層でもあったのかな?」と直次。 「地震だろ?でも、こっちじゃああんまり揺れを感じなかったがな。よくある小さい地震だったぜ。」と、頼人が返す。 「なんだったんだろうね…でも、それで脱出できそうな道が減ったね。」軽仁が話を続ける。 「まあ、他に道はあるだろうよ。」 「そうだね。それにしても、二人とも、いつ戻ってきてたの?」 俺は、昔雑誌で読んだSIGの通常分解をしながら聞いた。 「お前が戻ってくるほんの1時間前だ。結局は、武器を拾って脱出をするのがいいって結論になった。」 「僕も同感。僕は頼人を見失ったもんで、一旦家に帰って、パパの店のこの銃をもらってきたんだ。パパとママは旅行中だったから、大丈夫だった…」 フタが閉まっていたのでこぼれなかったが、倉庫にあった機械油のボトルが倒れた。脚で蹴ってしまったようだ。 それを手に取って、動作部に少し油をかける。不器用なので、手が油まみれになった。 「これ、見てくれよ。」 俺は、軽仁が持ってきた銃を、ハンカチで手の油を吹いてから取った。 「…日本製のサンシンカスタムか…弾は?」 「持ってきた20発。後は、これも。使い道あるのかな?」 軽仁は12番ショットシェル弾薬箱と、拳銃弾の箱4箱を出した。 「ありがとう!これで合ってる。」9mm弾が1箱50発入っているため、都合200発を入手した。 「よかった。使い道ないなら捨てようと思ってたんだよ。」 ジャイアンにスネ夫も、少しにこやかさが戻ってきた。
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