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「夜子さん…これ…」
軽仁たちは、直次を追って学校二階にいた。校庭で各自、武器を拾った。
軽仁はSIG P230、女子達は、S&W M36と弾を数十発ほど手に入れていた。4人は2組に分かれ、違う場所を探索するということにした。
そして、そのうちの片方、軽仁と夜子のグループは、一階北の職員室を探索していたとき、軽仁はカードスロットを見つけた。
「カードスロット?」
直次が外したロッカーにあったスロットだ。彼は夜子を呼んだ。
「カードキー持ってなかった?あれを試してみてよ。」
「そうね。やってみましょう。」
夜子が、出したキーをカードスロットに差し込んだ。
ピンポーン、という音がしたあと、どこかで、ズルズルと何かが動く音がした。
「ビンゴ?」
「…にしては、特に反応がないようにも感じるけど。」
「なんだったんだろうね。」
「さあ?」夜子はカードキーを抜こうとしたが、ロックでもかかったらしく、うんともすんとも言わなかった。
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