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突然揺れた教室は、まるでエレベーターのように下降していた。
俺は、その教室と共に地下に向かっていた。
「ヴォァ?」教室にいた、警官の姿をしたゾンビ達が、床の振動に気づいて周りを見回した。
「な、なんだ?」俺も、地震のような揺れに驚いて、戦っていた手を止め、身をかがめた。
数秒後、その揺れは収まった。
急いで、取り囲んでいるゾンビ達のこめかみに拳銃弾と鉛玉を貫かせる。倒れたのを確認しなかったが、すぐに教室の扉を引いた。
「…なんだ?」扉の先を見て絶句した。リノリウムの床に、アルミがむき出しの壁。
天井には、吊り下げ型の蛍光灯が、薄暗く辺りを照らしている。
まるで研究所…
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