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--「とある梅雨の日」--
その日は嫌になるほど霧が濃かった……。
自分は外にとある用事があり外出を余儀なくされていた。
「蒸し暑っ……たるいなぁ…。」
独り言で愚痴をぶつぶつ言いながら目的地へと足を進めていると何故か霧が一層濃くなったのに不安感を覚えて呟く
「事故に合わなきゃいいんだけどなぁ……。」
自分自身あー、嫌な予想立てたなと苦笑いをしていると思わず身体を浮かす程派手な音が辺りに響く
「うぇあっ!!?、ま、マジで!?マジで事故起きた!?」
派手な音のした方向を向いて見ると車と車がぶつかった?のかグシャリと数ヶ所へっこんだ車が2、3台ありそこから出る煙りと濃い霧の中からゆらりとうごめく深紅の光を帯びた何かを見た、自分はふっとその光を間直で見たいと思ってしまい近付いていた。
「……なっ……なんで…なんで…血界の眷属?…血界の眷属が…漫画の中の…。」
冷や汗がダラダラと容赦なく身体を伝う。目の前に居るその物体は口元を血で汚して満足げにニヤリとこちらを見ていた。
頭の中でなんでと連呼していたら目の前の血界の眷属が何やら言い出した。
「堕落王もさぞかし暇なんだろうなぁ、こんな事までしでかすとは……異次元空間に歪みを生じさせるて異次元まで崩壊させる気なのか」
ニヤニヤと少し笑い声を漏らしては一人話をしているその人物を見ていたがはっと我に返り一目散に逃げようと来た道を走る、だがしかしやはり人を超えた者に敵う筈もなく直ぐに追い付かれ髪を無造作に引っつかまれい゙っ!?と驚きと痛みでの声を漏らす
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