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「で、なんで俺様香港に行かにゃならんのだ？」
「ん？その話、和成の前の同期から。詳しくは担当同士ってことにしてあるからさ。相手に連絡入れて。話は通してあるってさ。」
はーいー？？？
あ、和成ってのは、浩成の一つ下の弟で、俺の部活の後輩。
そんないい加減な話で、ビジネスしていいの？
ビジネスってそんなもん？
「どこ？」
浩成にざっと経緯や会社、担当者名なんかを聞き、とりあえず電話してみる。
『はい。天海電機でございます。』
声だけはかわいいオネーチャンが出た。
「ネクストエージェントの白石です。開発部長の塩原様をお願いできますか？」
『少々お待ちください。』
呼び出し音が鳴った。
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