いつもの朝

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肌寒い朝。 熱いコーヒーを飲みたくて お湯を沸かす。 昨日挽いたばかりの豆の香りが部屋に広がる。 「なにやってるんだろう?」 急に現実にヒキモドサレタ。 いつもそうだ。 幸せを感じようとした瞬間を 黒い風が吹き抜ける フィルターのコーヒーは 行き場をなくして香りをたたせるだけ お湯を沸かすのも止めた。 布団をかぶり丸くなり 自己嫌悪に苛まされる こうしてまた一日が流れるのだ ナニガフマンナノカワカラナイ 苦し紛れの気分転換に煙草に火をつける。苦くて辛い。 灰になるのは私の方なのかもしれない。 無駄に増えた薬を 今日も飲む。 フィルターのコーヒーは少し湿気を含み 所在なく途方に暮れる いつもの朝だ。 image=493975676.jpg
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