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だがそんな二人の前にゾンビ達は着実に四方八方から迫ってきていた
拓真「逃げるぞ!」
拓真は女の子の手を握り、先程の攻撃で包囲に穴を開けた所から包囲を抜け出して海岸からすぐ近くのいりくんだ住宅街に逃げ込む。
拓真「はぁ…はぁ…はぁ…ここまで来れば追手の心配はないかな」
女の子「あの…その…ありがとう…」
拓真「別に、それより何であんたはあんなところにいたんだ?」
女の子「…あの変なやつが来てパパとママ居なくなっちゃった…」
拓真「…ようするに、ゾンビの襲われた末に両親とはぐれたって訳か…」
女の子は小さく頷き拓真はどうするかを考えようとした矢先不気味な呻き声を耳にする。
拓真「考えるよりその前に…」
拓真は呻き声が聞こえてきた後ろに振り向き3人ほどゾンビが近づいてきていた。
女の子「ひっ!」
拓真「大丈夫だ!俺が倒してやる!」
そういって風神弓の弦を引いて魔力の矢を放ちゾンビを二人倒して最後の一体となる。
拓真「こいつでラストだ!」
そういってかなり近づいてきていたゾンビの体を射抜きゾンビはその場で倒れた。
拓真「ふう、大群で来られると厄介だけど単体ならさほど驚異じゃないね…さてと、これからどうするか…」
女の子「あの…パパとママ…」
拓真「両親がさっきの場所に居るとは思えないが…まあいかないと…」
女の子「っ!!う、後ろ!?」
今後の方針を考えていると女の子が拓真の後ろに倒れていたゾンビが起き上がろうとしているのに気づいて慌てて警告する。
拓真「っ!!」
風神弓「主!!!」
拓真も女の子の警告で気がついて振り向いたが既にゾンビは拓真に噛みつこうと襲いかかってきており既に拓真には避けることも防御することできない状況であった。
拓真(まずい!このままじゃ!俺も死ぬ…こんなところで…)
自らの死を悟り再び恐怖に陥いり始めた。
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