第一章

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天馬に股がり数分海岸の浜辺へと到着した 椿「蕾!ひまわりを見つけたぞ」 蕾「姉様!本当ですか」 椿「ああ、それでひまわりの両親は…」 蕾「…駄目です、傷は癒せますけど…感染した病魔は…」 椿「そんな…くそどうにもならないのか!」 椿の浜辺で待っていたのは椿の妹だと思われる蕾であり、話から拓真は大体の現状を理解できた。 ひまわり「パパ!ママ!」 岩陰にひまわりの両親が岩に身体をもたれて、座っており衣服はゾンビに噛まれたのであろう血が滲んでおり顔からゾンビからのウィルスで顔色もよくなかった。 四宮父「ひまわり…!よかった…あいつらに噛まれてないな」 ひまわり「うん!拓真が助けてくれた」 四宮父「そうか…よかった拓真くんか娘を助けてくれてありがとう」 拓真「いえ、偶然通りかかっただけですから…」 四宮父「…ひまわり…よく聞きなさい…パパやママはひまわりとはもう暮らせそうにない」 ひまわり「パパ?ママ?」 ひまわりの父親が言うことにいまいち理解ができないひまわりは首をかしげた。 四宮母「ひまわりちゃん、ママ達…あのゾンビに噛まれちゃったの…」 ひまわり「え!?ママ達痛いの?」 四宮母「ううん、蕾ちゃんのお陰で痛くなくなったけど…げぼぉ!」 四宮の母親は話している途中に大量の血を吐きひまわりは突然のことで頭が追い付かず、他の三人も同様を見せた。 四宮母「げほぉ!げほぉ!…はぁ…はぁ…噛まれたら最後…ママ達もゾンビになっちゃうみたい…」 ひまわり「そんなぁ…イヤだぁ!死なないでママ!パパ!」 椿「くそ!本当になにか方法がないのか!?」 蕾「私の治癒術じゃどうしようも…」 拓真「……」 四宮父「拓真…くん…一つだけ…無理を承知で頼みたいことがある…」 拓真「俺に?」 四宮父「……私達にとどめを射してくれ…」 拓真「っ!?」 椿「何をいっているんだ!?そんなこと…」 四宮父「頭を射てば…私たちはゾンビになる前に死ぬことになる…ゾンビになれば君達や他の人を襲ってしまう…」 ひまわり「嫌だよ!止めてよ!パパ!」 四宮父「頼む…私達をこの苦しみから解放してくれ…」 拓真「……………」 選択肢 ①頼みを聞き入れる ②頼みを聞き入れない
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