第一章

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1-3『聞き入れる』 拓真「…わかった…」 蕾「っ!?」 椿「正気か!?二人を手にかけるということは…」 拓真「わかってる!でもこの二人がこの苦しみから解き放たれるのはこう方法しかないんだ」 椿「くっ!」 風神弓「よろしいので?」 拓真「ああ、やるぞ」 風神弓「非殺傷モードから殺傷モードに切り替えました…」 拓真は苦い顔をしながらも風神弓を構えて魔力の矢を二本生成し四宮両親の頭部に狙いを定める。 ひまわり「止めて!パパとママを殺さないで!」 両親の間にひまわりが立ちふさがり 拓真「…そこを退いてくれ…」 四宮母「そうよ、退きなさい、ひまわりちゃん」 ひまわり「やだよ…パパとママとお別れなんてイヤだぁ」 四宮両親もひまわりを説得するがひまわりは泣きじゃくりそれを否定する。 四宮父「ひまわり…私達もひまわりと別れるのは辛い…けど…私達が奴等になって…ひまわり達を他の生き残ってる人達を自我を失った私達が襲う方が…もっと辛いんだ…だからパパやママが誰かを殺す前に…逝かせてくれ…」 ひまわり「ひっく……!」 父親の決死の説得によりひまわりも小さく頷き、親の前から離れる。 四宮父「君には辛い役目を負わせてしまったね…まだ小さな子供なのに………拓真くん、椿さん、蕾さん…娘を…ひまわりを頼みます」 拓真「はい」 ヒュ!ドスッ!ドスッ!
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