第1章

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夕日もとても美しい沖縄の海。 離島の、夢の島 石垣島。 それを愛しそうに眺める山本ケイタ。 「なんで、ここに来ようって思ったの?」 沖縄に確か別れた奥さんと娘さんがいるんだよね? 既に再婚している………。 また、会いたくなったの? 私と沖縄に来た理由を知りたくて、スマホの画面に文字をうつ。 「前、話さなかった? ザンの話。 あれ、ここの島の伝説なんだぜ」 また、ロマンチストの一面を覗かせたケイタ。 「その話をまともに聞いてくれた葵となら、ここに来ても楽しめると思ったからだ」 そして、 「この海見てたら、いろんなこと忘れそうじゃね?」 やっぱり、 わたしの傷をいやしてくれようとしてるんだと思った。 「とりあえず、今日はホテルでゆっくり飯食って、明日から遊びまくろうぜ」 ニートと元引きこもりで、 遊びまくろうってのも何だかオカシイ。
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