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唖然とした私にはお構いなしに紺野君は腕時計の秒針を目で追っている。
「はい、あと45秒」
「えーーっ?わかんないよ!」
「はい、あと30秒」
「無理無理っ!っていうか128√までは理解できるけど、e980って何?
このeは何なの?!」
「あと15秒」
今にも泣きそうになりながら紺野君に訴えても、彼は表情も変えないままにカウントダウンを始めた。
「残り5、4、3、2、1、0!はい、終了~」
その言葉と共にノートを取り上げられた。
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