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「紺野君…ありがとう」
「は?意味わかんねーし」
笑って言った紺野君に私も笑って見せる。
こういう彼のさりげない優しさに触れるたび、どんどん彼を好きな気持ちが加速して行く。
玄関を出ると夕焼けで染まった空にチカチカと光を放つ飛行機が見えた。
それを見上げながら心で思いっきり叫ぶ。
『紺野君、大好きーーっ!』
いつかこの想いを彼に伝えられるといいな。
そう心で思いながら、私の前を歩く紺野君の背中を追いかけた───。
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