Act.2 #2

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「お風呂…入って来るね」 小さく呟いて私はバスルームに駆け込んだ。 脱衣所に用意されていた真新しいバスタオルと、ランドリーバスケットに無造作に投げ込まれた彼のシャツ。 こみ上げるものが堪えきれずに、私は彼のシャツを掴み顔をうずめた。 大好きな彼の香りに溢れ出した涙を落とす。 ねぇ紺野君…どうしたらいい? あなたを憎むことが出来たなら、きっとこんなに苦しくないのも分かってる。 けれど…涙でぼやける視界に映る真新しいバスタオルは、あなたがくれる小さな優しさ。
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