Act.3

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すかさず言った私に彼はまたクスクスと笑う。 「だけど花ってさ、花言葉とかあんだろ。 親父はどーでもいいけど母さんはそーいうの気にする人だから。 花束に入れてもらう花もちゃんと選んだ方がいいかなと思って。 だから図鑑見て調べてたってワケ」 何でもない事のように言った彼だったけれど、私は胸が熱くてたまらなかった。 やっぱり…紺野君は本当に心の優しい人だ。 花束を贈るのに花言葉まで考えて贈るなんて。 けれどそれは紺野君が本当にお母さんもお父さんも大好きで大切なんだって思いが伝わって来る。
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