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紺野君を失ってから2ヶ月。
私は生きる気力さえも失ったかのように漫然と毎日を生きていた。
「小雪、お酒なんて辞めた方がいいよ。万が一バレたりしたら退学だよ?」
私を心配してくれるミクに壊れた笑みを浮かべながらグラスのカクテルを飲み干してカウンターに倒れ込んだ。
「お姉さん、遊ばない?」
ミクの行きつけだったクラブには、こうして何人もの男たちが私を誘いにやって来る。
けれど、どれもこれも、くだらないヤツばかり。
「遊ばない」
誘う女はいくらでもいるこの店だけに、一言断ればあっさりとその男たちは私から離れて行く。
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