Act.8
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「おにーさんが買ってくれないなら、あのヤクザっぽいおじさんに買ってもらおうかなー」 その言葉に、その人は振り返り少し先のボックスに座っている男に視線を向けた。 「ホントに行っちゃうよ?」 「俺に止めて欲しいワケ?」 「だっておにーさんカッコいいもん」 「ふはっ」 呆れたように笑ったその人は私に真っ直ぐ向き合った。
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