Act.8

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唖然としたその人に満面の笑みを見せた私。 そしてその人も肩を揺らして笑い出した。 「ビックリするぐらい破格だね」 「でしょ?だから買って」 「分かった分かった。じゃ3000円ね」 小馬鹿にしたようにその人は財布から3000円を取り出すと私に握らせた。 「はい、もう帰りな」 「やだ」 「困った子だね。じゃ一杯だけ付き合って」 なだめるように言って、その人はバーテンが作ったカクテルを口に運ぶ。
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