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だけど不思議とささくれていた心が癒されるような感覚を覚える。
きっとそれはこの人が紺野君にどこか似ているから、お互いが笑い合えていたあの頃の紺野君と私を彷彿させるのだろう。
「小雪ちゃんはいくつなの？」
「ハタチ」
すぐバレるだろうと思いながらもそんな嘘を言ったのに。
龍都はきっと純粋な人なんだろう。
素直に信じ込んで驚きの表情を浮かべた。
「え？！マジで？！
俺、てっきり高校生だと思ったから…。
ふたつしか変わらないのに子供扱いしちゃったね、ごめん」
「…………」
申し訳なさそうに頭を下げた龍都に自然と笑みがこぼれてしまった。
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