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私の行動がさっぱり理解出来ないとでも言いたそうな彼の声が胸に突き刺さる。
けれど、私は何でもないことのようにそれを伝えた。
「うん、今日は彼と一緒だけど明日は時間作るから」
「……別に俺のことなんか気にしなくていーよ。
蓮都に津川映見のことを確かめるために上京したんだろ?」
「……うん……」
小さく頷いた私の横で蓮都が早くしろとでも言いたそうに冷たく見下ろしている。
「じゃあまた明日連絡するね」
紺野君の返事を待つこともなく私は明るく言って電話を切った。
大丈夫。これで紺野君は私と蓮都が今でも繋がっていると思うはずだ。
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