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「少しは気持ち、落ち着いた?」
「…………」
黙り込んだ私に龍都さんは困ったように笑うと、再びキーボードを打ち始めた。
「俺、実はまだ大学4年生。
親父が経営する海産問屋の仕事も手伝いながら、毎日静岡から東京の大学に通ってる。
だけどこの夏、静岡に台風が直撃してさ、冬の間に加工する海産物の確保が厳しくなって、1ヶ月だけこの札幌に出張して来てるんだ」
「……そうなんだ……」
「小雪ちゃんは?大学生?」
「……私は……」
喉まで出かかった言葉をぐっと飲み込む。
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