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「ちょっと俺もシャワー浴びて来る。
今日も一日中、漁港で交渉してたから潮でベタベタなんだよね」
「……うん」
ベッドから降りた龍都さんは、もう一度私の頭を優しく撫でるとバスルームに入って行く。
その背中を見つめながら思った。
女って本当に不思議な生き物だ。
クラブでお酒を飲んでいた時は、あんなにも心が痛くて紺野君しか頭になかったのに。
今の私は……もっともっと龍都さんを知りたい衝動に駆られている。
他の誰かを好きになったら……この胸から消えない”好き”は上書き出来るのかな……。
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