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「それともその彼女に申し訳なくて他の女なんて抱けない?」
「…………」
黙り込んだ龍都さんに、もう一度キスをしてせがむ。
「1ヶ月しか札幌にいないんでしょう?……その間だけでいいから」
「…………」
「女にここまで言わせて……龍都さんは意地悪だね」
心で激しく葛藤を繰り返している龍都さんに気づいていても、私は彼のバスローブの紐に手をかけた。
あらわになった彼の逞しい胸にいくつもキスをしながら、自分のバスローブを脱ぐ。
ただ……この人を繋ぎとめたい一心で。
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