Act.8 #2

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「それともその彼女に申し訳なくて他の女なんて抱けない?」 「…………」 黙り込んだ龍都さんに、もう一度キスをしてせがむ。 「1ヶ月しか札幌にいないんでしょう?……その間だけでいいから」 「…………」 「女にここまで言わせて……龍都さんは意地悪だね」 心で激しく葛藤を繰り返している龍都さんに気づいていても、私は彼のバスローブの紐に手をかけた。 あらわになった彼の逞しい胸にいくつもキスをしながら、自分のバスローブを脱ぐ。 ただ……この人を繋ぎとめたい一心で。
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