Act.13 #2

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私の変化に同じ女である母は、当然気づいていた。 元々うちの母は何でも父に包み隠さず話す人だ。 必然的に私の妊娠疑惑は父の耳に入っていた。 そんな事に気づいていなかった私は、その日もいつものように三村に連れられ学校に向かうため玄関を出る。 しかし玄関に横づけされた車の後部座席には父が乗っていた。 「今日は父さんも一緒に学校まで送ろうと思ってね」 「ふぅん…」 別に珍しい事でもなかったし、何も警戒することなく私は父の隣に乗り込んだ。 けれど車が走り出した途端、父が言葉を放つ。
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