Act.19 Side Ryohei #2

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その翌朝。 俺の部屋に来た小雪は開いたドアの前で戸惑いの表情を見せる。 それに無性に苛立ちを感じながら俺は吐き捨てるように言った。 「なんだ……もっと蓮都と一緒にいるのかと思ってたのに」 「蓮都は……今日も仕事だから」 「へぇ……土曜日なのに?」 「…………」 押し黙った小雪の腕を掴んで自分の家の玄関に引き込んだ。 壁に彼女の両手を押し付け逃げ場を失くす。 いつもここで彼女と唇を重ねることで、自分の本音を押し込めていた。 そして何よりも。 彼女からこの関係を終わりにしたいという言葉が言えないように、力づくで塞ぎこんで来た。 だけど……。 それも、もう終わる。
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