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チラチラと見上げる時計台には春の陽射しがキラキラと輝く。
その眩しさに目を細めた時、右手の方から声が聞こえた。
「小雪」
慌てて「はいっ!」って返事した私に、紺野君がクスリと笑う。
Vネックの白のカットソーにブルーのシャツ姿の彼はとても爽やかな印象でまた胸がトクンと波を打った。
身動きも取れず返事も出来ないまま、彼を見つめて停止していると少しはにかんだように笑って彼が言う。
「つーかさ……見とれすぎ」
「あっ!!えっと!おっ、おはよう!」
慌てて挨拶した私に紺野君は、ぶはって吹き出して笑ってる。
あぁぁ……言われる通り見とれてしまった。
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