ママごめんなさい～児童虐待の叫び～

イライラ虫

「よしっ！できた。
よくがんばったな！！
ガンバったから、かっこいいライダーマンのシールあげよう！！
ほらっ、お顔にペタンコ！」

わぁ、ライダーマンだぁ！

ライダーマンのシール、お顔にペタンコしてもらっちゃったぁ。

おじさん、チックンして怖い人だけど、やさしいひとだなぁ。

「あ、先生、児相と連絡とれました。近々訪問してくださるそうです。」

「そうですか、ありがとうございます。」

「ボク。よく頑張ったな。」

チックンするおじさんが、ぼくの頭をナデナデしてくれた。

温かくて、大きなおててだなぁ。

「あ、もうお母さん呼んでもいいよ。」

「あ、はい、呼んできます。」

カラカラカラカラ…

ドア開いて…

「ママっ！！！ママ…ままぁ…うぁーんママぁ…」

「ありがとうございます、ありがとうございます。」

ママは、ぼくをぎゅーってしてくれた。

やっぱり、ママのぎゅーっが、いちばん大好き。

「お母さん、息子さんのおでこなんですが…」

「あ、はい…」

ままの、ぼくをだっこする手が、少しだけど、びくってなった。

ママ、いつものぎゅーっより、少し痛い…

ママどぉしたの？？？

ママ、ニコニコしてないね…。