第1章

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 辻斬りの手から離れた刀が同心の羽織にひっかかり、 地面に落ちてガチャンと音を立てる。  同心は頭上から地面へ辻斬りを叩きつけた。 ずずん、 と重い音が闇を揺らした。 辻斬りは、 「ぐうッ」  と呻いて意識を失った。 「畜生、 一張羅の羽織を破りやがって」
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