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「歩はどうするの?将来」
梓の質問に歩は背凭れに顎を乗せて悩んだ。
声が吃り懊悩した歩は頬を緩ませた。
「モデルかな!」
「俳優やタレントって言うのも悪くないな」
飄々と笑う歩に梓はお腹を押さえて足をじたばたさながら笑った。
「歩が芸能人なら私も芸能人になれちゃうよ」
「ああ?なんだバカにしてんのか?」
お腹を押さえて笑い続ける梓の前で歩は腰に手を当てて、したり顔で仁王立ちをした。
「別にスタイル的にも悪くないだろ?」
「えっ?あっ…うんうん、ちょーカッコいいよ」
梓は人差し指で涙を拭い笑いながらも適当に返事をした。
歩も堪えきれず吹き出して釣られて大笑いした。
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