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麻莉は恥ずかしくて、更に胸の鼓動が早まる。
舜平は頬を赤らめた麻莉の耳元に唇を近付ける。
「麻莉から誘ったんだよ?自分で脱いで……。俺を誘惑して……」
舜平は囁く。
舜平の甘い声にクラクラした。
麻莉は意を決して、自分のブラウスのボタンに手を伸ばした。
舜平は倒れた助手席に寝転がっている麻莉を上から見下ろし、じっと見つめている。
麻莉は1番上のボタンから、一つずつボタンを外した。
2番目、3番目と外れていくと、濡れたブラウスから透けて見えていた肌が舜平の前に露わになり、下着に隠された胸が顔を出す。
真上から露わになった肌と胸の膨らみを抑えるように見つめられ、麻莉の気持ちは昂る。
進める手が少し震えた。
舜平は少しも動かず、仕留めた獲物をどう食べようか楽しんでいるかのように、ただただ麻莉を見つめている。
麻莉がボタンを全て外し、ブラウスを肩と腕から外し終わると、舜平は脱いだブラウスを潔く麻莉の背中から奪い取り、後部座席に投げた。
「あ……っ」
麻莉はびっくりして声を上げた。
自分で脱いだとはいえ、何かあった時に隠すためのものを追いやられてしまい、麻莉はヒヤッとする。
上半身下着姿になった麻莉の胸の谷間を舜平はまたじっと見つめるので、麻莉は次はどうしたら良いか分からなくなる。
「ブラは外さないの?」
「……………っ」
舜平にそう言われ、麻莉はドキンとする。
(下着もだよね……やっぱり……)
下着までも自分で外すところを舜平に見せつける行為は、自分から身体を好きにしてくださいと捧げるような、淫乱さを感じる。
麻莉は少し震える手を背中に回し、ブラジャーのホックを外す。
ブラジャーの肩紐がずれ、カップが取れ、舜平の視線に麻莉の膨らんだ乳房と乳首を捕まえられる。
舜平はまた外れたブラジャーを麻莉から奪い取り、後部座席に投げた。
麻莉は恥ずかしくて仕方がなくなり、思わず両腕で胸を隠してしまった。
舜平はそんな羞恥心に苛まれた麻莉を魅惑的な目でじっと見つめる。
「ダメだよ、隠しちゃ……」
麻莉は恥ずかしくて、困った顔をして、舜平を見た。
麻莉と目が合うと、舜平は優しく微笑む。
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