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「両手を挙げて、腕を上で組もうか?」
舜平は麻莉に次の仕草の指示を出す。
「やってみせて……」
舜平の声は甘い。決して手も出さない。口だけで麻莉に指示をする。
麻莉は戸惑いながらも、ゆっくりと両手を上に挙げ、座席のヘッドレストに手を掛けた。
舜平の前に胸をそそり立たせ、舜平を誘惑する。
雨に濡れたせいで、肌が角度によっては外光により艶かしく光る。
舜平の視線が熱い。
見られているだけなのに、視線に犯されてしまうかのように、身体が反応してしまう。
麻莉の乳首が舜平に舐めてくださいとでもいいかのように、ピンと硬くなって、そそり立つ。
「…………そそられる。麻莉……、エロい」
舜平はうっとりするような目で麻莉の上半身を舐めるように見る。
「雨が止んだら、麻莉のエロさ、外から丸見えだね……」
「─────!」
舜平の言葉に窓の外を見た。
雨が降りつけて、外の様子は分からない。
でも、ガラス窓の向こうに誰かが来たら、ガラス窓に映る色で、麻莉が裸体であることは察することができてしまうだろうと分かる。
更に恥ずかしさが募り、ドキドキ感も募る。
麻莉はたまらず、窓ガラスとは反対側に顔をそむけた。
「麻莉、顔見せて……」
舜平は麻莉の顎に手を伸ばし、舜平の方を向かせた。
麻莉は頬を火照らせ、舜平と目を合わすことができず、視線だけを泳がせる。
「麻莉……。綺麗だよ……」
舜平は優しく微笑むと、麻莉の唇に軽くキスをした。
軽いキスから、唇を吸い合うキスへと変わる。
そして、舜平の舌が唇の奥へと潜り込み、麻莉の口を開かせた。
舌が絡み合い、お互いの唾液が音を立てて溶け合う。
舜平とキスを交わしながら、少しずつ恥ずかしさが意識の端へと追いやられていき、麻莉は舜平の濃厚なキスの気持ち良さに酔い痴れる。
2人の唇が離れると、麻莉は潤んだ目で舜平を見つめた。
「スイッチ入ったかな?じゃあ…、麻莉が喘ぐ声も外に聞かせちゃおっか?」
舜平は麻莉の首元を舐めるように吸い、そのまますっと胸元まで舌を這わすと、麻莉の乳房の先端をペロっと舐めた。
「…あっ、ん」
麻莉は思わず声が出てしまう。
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