act.1

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4人は互いに合図するまでもなく、そのたったひとりの東洋人の周りをグルリと囲んだ。 「え、俺?」 東洋人はとぼけたような顔つきで自分の顎を指差す。 ひとりの金髪の薄毛が、余裕の表情を浮かべながら、 「弱ぇえヤツから死んでいくのが、この世の理だ」 東洋人に教えた。 この中で一番弱そうなのから、片付けていく。 弱ければ、ただ死ぬだけ。 「まいったな……」 頭をかきながら困った顔をする東洋人に、4人の金髪はほぼ同時に飛び掛っていった。
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