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いくらシャワーを浴びて、肌が赤くなるほど擦っても、私の穢れは落とせなかった。
不可抗力だとか無理矢理だとか、そんな事は関係ない。
碧さんという夫がいながら、他の男に抱かれ、よりによって子宮内に注がれてしまった。
その事実が私の心を深く傷付け、血を流させている。
溜め息と共に開いた携帯の画面に、可愛らしいカラフルなカレンダーが表示される。
(あと……予定日まで七日もあるのかぁ………)
私は半年前から、この携帯アプリに基礎体温を記録している。
もちろん、碧さんとの子供を授かるために。
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