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早くこの人に我が子を抱かせてあげたい。
それなのに生理が来るようにと願う、矛盾。
────心が押し潰されそうだ。
碧さんは短く息をついてから、改めて私の隣りに腰を下ろしてきた。
ためらいがちに回された手が、労わるように背中をそっと撫でさする。
染み入るような温もりに、碧さんへの愛と懺悔を再確認した時だった。
「なるべく自然に任せてと思ってたんだけど……そうもいかなくなったんだ。
だから、次の排卵日……誘発剤を打ってみようか?」
突然の提案に、体がギクリと固まる。

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