第13章 目覚めたミツバチ

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白河さんは照れたように 写真立てを手にして。 「これ」 伏せたまま僕に渡すと なんとなくやり辛そうに背を向けた。 「あ……」 映っていたのは僕だった。 「なんでこんな写真……」 カメラを向けられてることにさえ 気づいてない。 何の飾り気もなく 子供みたいな顔して笑ってる。 和樹が雑巾代わりにした あのイケてないシャツを着て。
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