第13章 目覚めたミツバチ

17/25

141人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
一歩一歩 彼に歩み寄ると 以前みたいにまた胸がドキドキした。 「どんなあなたも素敵です……」 黒縁眼鏡をそっと外す。 「僕はあなたが……」 好きだから――。 言葉が出かかってハッとする。 男には狩猟本能があるから 自分から絶対好きだと言うなと和樹は言った。 「あなたが……」 だから瞳だけ釘づけにして。 身体全体で求める。 ――受け入れるんだ。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

141人が本棚に入れています
本棚に追加