第13章 目覚めたミツバチ

7/25

141人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
「敬意?」 敬意だって。 まるで和樹の言いそうな台詞だ――と思う。 高飛車で 遠まわしで 鼻につく。 そのくせ――。 「そうだよ……でなきゃ安心して抱かれてられない」 「理央……」 「そうでしょ?白河さん」 下手に出て男心をくすぐる時は この世の終わりみたいに切ない顔をするんだ。 「そうだな……僕が悪かった」 一緒にいる間に感染した。 彼は何より強力なウイルスだ。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

141人が本棚に入れています
本棚に追加