置いてけぼりなアラサー女子

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 戻ると佐々くんが居て「どうしたんですか?」と心配してくれた。  佐々くんはフルタイムのアルバイト店員。でも、私より仕事が出来る。  正社員に雇うかなんて話は何度も出ているけれど、佐々くん自身が正社員になってもっと上を目指している為、この状態だ。 「ちょっと友部さんにイジメられた」 「ははは。友部さん、紺野さんの事好きだから。何かあったんじゃないですか?」 「またそういう話? 友部さんから怒られたのに」 「珍しい」  私は佐々くんをチラッと見た。  いつだったか寝むそうな顔をしていたのだ。  今日はどうだろうかと見てみる。  その日は彼女といちゃついていたと言われて納得したけれど、今は違うようにみえるが――。
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