398人が本棚に入れています
本棚に追加
きっと、何か勉強してると思う。
佐々くんは目の下にクマを作っていた。
「あ、クマ」
「ああ、やばい。また彼女とアレですから」
「それ、嘘でしょ?」
私がチラと睨むと、佐々くんは頭をぽりぽりと掻いた。
「なんで分かったんですか?」
「友部さん」
「え。言ってないけどな。あ! オーナーから聞いたのかなあ。くそお」
「で? 勉強してるの?」
すると言い難そうに「英語を」とボソリと呟く佐々くん。
どうして恥ずかしがるんだろう。
私なんて寝て起きて仕事して、また寝ての繰り返しなのに。
最初のコメントを投稿しよう!