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そう、漫画でもよくあるあのシーンだ。
牛乳を飲んで、腹が痛くなる。
まさに、あの通りだ。
押し寄せる波、世界の終りのようなあの痛みが走る。
私は片っぽだけ履いていた靴をすぐさま脱いで
トイレというサンクチュアリに駆け込もうとしたのだ。
しかし、扉は開かれず
私はその場に座り込んだ。
女房が新聞を読みながら入っていたのだ。
「ごめん、入ってる?」
「うん」
「ちょっとお腹痛くて」
「あ~私も今はいったところ」
「いや、ほんとに危なくてさ、もうすぐおわる?」
「うん、もうすぐ」
「・・・・」
「・・・・」
「うん・・・ごめんまだかな?」
「ちょっとまってよ」
「会社にもいかないとだめだしさ」
「わかってるって」
「遅れたら上司に怒られるし」
「外でしてくればいいじゃない!」
私はその時、痛みと今までどうしようもないイライラと嫁の強い言い方で
私の心はなんだか、爆発し、涙が出てきた。
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